答
他国より早く産業革命を実現したイギリスは、原料を輸入して国内の工場で作った製品を世界中に輸出していたから。
技術革新によって大量生産が始まり、資本主義が広がることで経済や社会の仕組みが変化したこと。
資本家が利益を目的として、資本を使って生産活動を行う経済の仕組み。
生産手段の私有をやめて、平等な社会を実現しようとする、資本主義に対する批判から生まれた考え。
北部では工業が発達していたが、先に産業革命を終えたイギリスの水準には追いついておらず、自国の工業を保護するために輸入する工業製品に関税をかけることが必要だったから。
南部では生産した綿花をイギリスへ輸出して、工業製品を輸入しており、関税のない自由貿易のほうが有利だから。
産業革命
18世紀後半には綿織物をつくるための紡績機や機織機の動力として蒸気機関が使われ、工場で大量生産がおこなわれるようになると、他の産業も急速に発展して経済や社会の仕組みが大きく変化した。これを産業革命と呼ぶ。世界で最初に産業革命がおきたイギリスは19世紀には世界の工場と呼ばれた。
工場や機械を持つ資本家が、労働者を雇って利益を目指して生産活動をおこなう仕組みを資本主義と呼ぶ。資本家は少しでも多くの利益をあげるため、労働者を安い賃金で長い時間働かせた。労働者は自分たちの権利と生活を守るため団結して労働組合を結成した。マルクスは資本主義を批判し、私有財産制を否定した社会主義を唱え、「資本論」を著した。
南北戦争
18世紀末に独立したアメリカはヨーロッパから多くの移民を受け入れ、工業と農業が発達し、南部では大農場による栽培が盛んに行われた綿花は当時のアメリカの主要な輸出品だった。綿花は奴隷労働によって生産されていたため南部は奴隷制に賛成、工業が発達する北部は奴隷制に反対していた。貿易では工業の発展していた北部は、イギリスの工業製品に対抗するため保護貿易を主張したが、南部は奴隷労働で生産した綿花を輸出していたため自由貿易を主張していた。南北戦争は奴隷制に賛成で自由貿易主義の南部と、奴隷制に反対で保護貿易主義の北部の対立から起きた内戦である。