中学校と小学校の違い
教科
算数が数学となり、新たに英語が加わります。その他の教科も小学校に比べるとかなりむずかしくなっていきます。 ただし、中学になっていきなり難しいことをやるのではなくどの教科も徐々に難易度が上がっていきます。最初の定期テスト(1学期中間) くらいまでは内容も簡単なので「たいしたこと無いな」とおもって気を抜いているといつの間にか難しくなって「授業についていけない」なんてことになりかねません。
テスト
中間、期末といった定期テストの点数が中学での成績をきめる大きな要素です。 普段の授業をしっかり聞いておくことはもちろん、テストの1週間前くらいからテスト勉強をして準備することも重要になります。
部活
楽しいこともきびしいこともたくさんあり仲間・友達がたくさんできて中学校生活の大きな思い出の一つになるのが部活です。 勉強と両立することが大切です。
小学校の復習
極端に言えば理科や社会は小学校で習った内容を忘れてしまっていても中学校での勉強をがんばれば何とかなります。 ところが数学だけはそうはいかないのです。たとえば掛け算九九のできない人が中学校の数学の授業についていくことはできません。 数学ができるようになるためには算数の計算は絶対に必要です。
早めのスタート
まずなんといっても1年生の目標は学習習慣。1年生の勉強内容はそれほど難しくないので1年生のうちはそんなに差がつかないように思えます。でも学習習慣がついているかどうかは2年3年と学年が上がるごとにじわじわ影響がでてきます。
学習習慣がついていないと・・・
普段は勉強せず、中間期末前だけ詰め込む。
・・・・・・・公立中学の中間期末ならそれでもある程度点数は取れる。(落とし穴!)
ところが短期間で憶えた知識は繰り返し学習をしなければ短期間で忘れやすい。
→数学や英語のように積み重ねが大事な教科は前の学年で理解していないとまるでわからない
→理科や社会のように憶えることが沢山ある教科はいざ受験勉強を始めようとしたときに1,2年の範囲をまるで忘れている。
きっかけ
勉強を始めるきっかけ
1…新しい学年や学期が始まる。
新学期、新学年はそれ自体大きなチャンスです。
この機会をうまく生かして学習習慣をつけましょう。
2…塾や通信講座を始める。
自力ではなかなかできそうもないときには何かの対策をすることも必要です
3…親や先生に言われる。
上手なアドバイスでやる気が出ることもあるでしょうが、逆に反発してしまうことも・・・
4…テストで良い点数を取ってやる気が出る。
努力した結果として点数があがるとやる気も出ます。
5…テストで悪い点数をとって奮起する。
この理由で勉強をやり始めることがないわけではありませんが、むしろ悪い点数をとると
やる気をなくしてしまう生徒のほうが多いようです。
勉強がおろそかになるきっかけ
1…テストで悪い点数を取る。
努力が報われなければ当然やる気は失せます。
それほど努力していなくても点数が悪いとやる気はなくなっていきます。
2…夏休み
長期の休みは何年生でも大切です。大きな差がつきます。
3…部活に夢中になる。
部活をしていたほうがメリハリがあり良い方に作用することも多くあります。が、2年生になって学習習慣ができていないと部活だけの生活になりかねません。
4…部活を引退する。
ちょうど夏休みにも重なってくるので一番気をつけなければいけないときです。
5…授業を聞いてもわからない。
こうなってしまっては補習塾か家庭教師でもつけるしかありません。
6…先生と相性が悪い。
先生の好き嫌いはそのまま教科の好き嫌いになってしまいます。
新入生は最大のチャンス!
学習習慣をつけるには1年生が最大のチャンスです。部活動が始まると同時に学習習慣をつけていくことではじめからリズムをつけてしまいましょう。最初の中間テストまでに習慣ができあがっていれば言うことなしです。
もし、1年生の夏休みまでに学習習慣ができていないときは何らかの対策(塾、家庭教師、通信教育)を考える必要があるかもしれません。
各教科の注意
英語・・・スタートでつまづくと大きく出遅れる。とにかく英語だけは毎日練習を忘れないこと。
最初は簡単だけどそれに気をゆるめると大変なことになります。
数学・・・算数と同じように考えてはだめ。数学は教えてもらうものではなく自分で考える教科。
理科・・・実験をおろそかにしないこと。 そして常に「なぜ」と考える癖をつけること。
国語・・・好きな本を大量に読むことが2年後、国語力を大幅にアップさせる。
社会・・・憶えることが得意ならガンガン憶える。憶えることが苦手なら理由を考えながら勉強する。
特に積み重ねが必要な英語・数学・国語といった教科は3年生になってあわてて勉強し始めてもなかなか結果が出ずに苦労します。 1,2年の勉強をおろそかにせず基本をちゃんと理解しておきましょう。
苦手教科を作らない。
1年生で苦手な教科ができてしまうと大変です。苦手教科を作らない工夫や対策が必要です。
苦手になりそうな教科・分野がでてきたらすべてを理解しようとせずわかるところだけをとことん練習しましょう。数学の方程式文章題がわからなければ方程式の計算をたくさん練習するとか、英語で文の作り方がわからないのであれば単語をすべて憶えるくらいのつもりで練習する、といった具合です。わからないところを自分ひとりでじっと考えていてもやる気が失われていくだけですから、わかる部分を強化してください。わからない部分を最小限に抑えておけばその教科が苦手にならずにすみます。また学年が上がってからもう一度かんがえてみるとすんなり理解できることも多くあります。
もちろん最大の対策はいい先生に教えてもらうことです。当然学校の先生は選べませんから良い塾や家庭教師を探すことになります。良い先生が見つかれば成績が上がるのは当然ですが、嫌いな教科が好きになったり、不得意教科が得意教科に変わるなんて事もめずらしくありません。
そのほかにもゲームをしながら学習できる学習ソフトやeラーニング、歴史マンガなどもあります。本来邪道だし、小学生ならまだしも中学生への学習効果がどれほどあるか疑問ですが苦手教科を作るよりはましといえます。