健康管理
睡眠時間と学力
私たちが眠っている間に、脳は一時的な記憶から長期的な記憶への保存を行います。
その日に記憶した事柄を取捨選択し、大事だと判断されるものを長期的な記憶として保存し、
不必要と判断されるものを忘れようとします。
そのため睡眠が不足するとこの長期的な記憶への保存がスムーズに行われないため、
せっかく前日にがんばった勉強の成果が記憶に残らずに忘れ去られてしまうことになりかねません。
テスト前日の一夜漬け勉強は身につかないことは昔から良く知られています。
最近のアメリカの研究によると睡眠時間が6時間以下では記憶の定着率が著しく低くなると指摘されています。
また日本でも小学生や中学生に対する調査が都道府県単位などで行われていますが、
最も学力が高くなるのは睡眠7〜8時間という結果が出ています。
睡眠時間を削ってやる勉強は非常に効率が悪いということです。テスト前の徹夜なんてもってのほか。
特に受験生の皆さんは最低6時間の睡眠を確保してください。
朝食と学力
朝食を抜くことは身体、健康に良くないことは分かると思いますが、学力にも影響を及ぼします。
朝食と学力の関係は海外や日本国内でも多くの実験が行われています。アメリカやイギリスの研究では
朝食を摂ることで子どもの学力が高まるという結果が報告されています。また日本国内の成人に対する実験では
朝食欠食で知的作業の質が低下するという結果が出ています。
国内外の実験や研究でさまざまな結果が出ていますが、朝食を摂ることで集中力と記憶力を高める効果があることは多くの実験によって指摘されています。
風邪対策
(1)うがい、手を洗う
外から帰ったら必ずうがいをして手を洗う。こまめに水を飲む。インフルエンザにも
カゼにも有効。常識的なことだけどそれができるかどうかは大きな違い
(2)インフルエンザのワクチン(注射を打つ)
勘違いしてはいけないのは注射を打ったからといってすべてのインフルエンザに
免疫ができたわけではない。また、インフルエンザとカゼは別なので当然カゼにも
ワクチンはきかない。
(3)睡眠をじゅうぶんにとる。
風邪薬は風邪の症状を和らげるものです。風邪はは薬で治すことはできません。
風邪を治すのは私たちの体の免疫力です。睡眠が不足すると免疫力が低下して
しまう。風邪をひいた後も、引く前の予防にも睡眠は一番大切。