受験勉強(後編)
後半は問題練習を中心に学習
前半〜夏休みまでで、基礎力のついた分野、科目は問題練習を通じて応用、実践力をつけていきましょう。このときに注意することがいくつかあります。
(1) 問題のレベル
この時期にやる問題練習の目的は「応用力、実践力を養う」ことです。基礎を確かめるような確認問題は必要ありません。応用問題をガンガン解いていきましょう。
ただし、自分のレベルを大きく超えた問題まで手を出す必要はありません。公立高校を目指すのであれば公立高校の入試レベル内での発展問題を選んで練習するようにします。
(2) 時間
テストで点数を取るためには時間配分も大切です。入試と同じ程度の分量の問題を入試と同じ時間内に終えるように自分で時間を区切って練習しましょう。ただし、時間内に解けなかった問題もそのままにせず後でもう一度じっくり考えて解けるようにしておかなければいけません。
不得意分野
後半になっても克服できない不得意分野は誰にでもあります。不得意な教科、分野については応用問題をいくら解いても力にはなりません。教科書や参考書を読んで理解したことをノートにまとめて基礎問題を解く。という地道な方法でつぶしていきましょう。
各単元のポイント
英語(長文中心)
・・・後半は長文読解を中心にします。もし文法事項でやり残したところがあれば長文読解の練習と並行してノートまとめと文法の練習問題をやってください。長文読解はできれば毎日1題、すくなくとも2日に1題。1題につき5回〜10回読みます。できるだけ読んでいるときに英文は和訳しないようにします。10回読むと決めた場合、最初の何回かで内容が理解できたら残りはできるだけ速く読むことを心がけて読む練習をします。
国語(長文中心)
・・・英語と同様に長文読解を中心に練習します。やはり5回〜10回で回数を決めて内容が理解できたら残りの回数は速く読む練習にします。小説文などはできるだけ情景をあたまに描くように、説明文などは筆者の言いたいことを要約するつもりで読んでいきましょう。古文も同じように何度も読んで全体の意味を把握することが大切です。古文の問題をやっていく中でよく出てくる単語や言い回しはノートに書き出して意味をおぼえましょう。
数学(自分のレベルに合った問題練習)
・・・基礎のできている人はどんどん練習問題をやりましょう。また一度間違えた問題は解説を読んで納得したつもりでいてもまた同じ間違いを繰りかえす場合が少なくありません。間違えた問題をノートにうつしておいてしばらくしてからもう一度やってみると効果的です。
理科(各分野基礎を充実)
・・・理科は分野がたくさんあります。電気が理解できているからといって化学変化を理解できているとはかぎりません。それぞれの分野で理解度をチェックしておくことが大切です。理科の試験は広範囲から基礎的な問題も多く出題されるので理解度の低いところは基礎をしっかりやり直しましょう。理科の記述問題や応用問題は基礎がしっかり理解できていれば確実に解くことができます。基礎のできている人は応用問題に挑戦していきましょう。
社会(基礎を固めて問題練習)
・・・基礎がしっかりとできていれば、細かいことをおぼえるのも楽になります。色々な問題を解いて新しい事柄をどんどん覚えていきましょう。また、記述問題なども基礎が理解できていればたいていの問題は解けます。