よく受験テクニックとか、ノウハウなどという言葉を聞きます。高校受験ではそういったものは 全く必要ありません。たとえば数学。ある問題で特殊なテクニックを使えば普通より短時間で解ける 場合があります。そしてそういった方法を沢山暗記していくことが数学の受験勉強だとする学習塾や 参考書も少なくありません。ところがやり方を暗記することによって数学でもっとも必要な「柔軟な思考」を うばってしまうことになります。こういったことは、どの教科でも多かれ少なかれ当てはまります。 受験勉強をやっていると「少しでも点数を上げたい。」「少しでも速く解きたい。」という思いからノウハウ やテクニックといったものに頼りたくなってしまいがちです。でも高校受験で高得点をえるためのもっとも良 い方法はその教科の本質をできるだけ理解することです。
皆さんは問題練習をして間違ってしまった問題はどうしますか?
A.「答あわせをするだけ。」 B.「解説を納得するまでよく読む。」 C. 「先生などに質問する。」
Aは論外ですね。間違えた問題こそが自分にとって一番大切な問題ですからそれをしっかり理解しなけれ
ば問題練習をする意味がありません。Bのように解説を読んだり、参考書を見たりすることも大切です。
自分ひとりで考えてもわからないときはCのように質問することも必要ですね。
重要なことは解き方、考え方をしっかりと理解しておくことです。そしてもう一つぜひやってほしいのが
「間違い問題ノート」です。間違えた問題とその答をノートに写しておいて試験前や夏休みなど
にもう一度解いてみて下さい。解き方、考え方が理解できていれば次にやったときには間違えないはずです。
もう一度やったときにまた間違えてしまうような問題はさらにしっかり復習して類題などを探して
練習するなどの対策を行いましょう。自分の弱点はなかなか気づかず克服も難しいものですが、
「間違い問題ノート」を作ることで弱点を確実に減らしていくことができます。
自分の不得意なところを見つけてそれを克服する。
英語・・・文法をまとめる。教科書の例文を覚える。
数学・・・基本的な事柄をまとめる。その上で問題練習する。
理科・・・教科書のまとめ。基本問題練習。
国語・・・文法のまとめ。詩歌の表現技法、古典の言葉。
社会・・・教科書のまとめ。基本問題練習。
できるだけ細かく詳しく特定しましょう。
各教科上に書いてあるようなまとめと基本問題中心の勉強でまず自分の理解していないところを見つけ出します。
そのときにできるだけ詳しく、どの単元のどの部分が理解できていないのか、
どこまでは理解できるのかを特定します。そして理解できている部分の練習を徹底的にやります。
例) 「1次関数がわからない。」場合
→まず教科書を読んで区切りごとに基本問題をやります。
どの部分から間違いが多くなるか見つけてください。
たとえば、1次関数の式を出すことはできるけれどダイヤグラムなど文章題になると
間違いが多くなるなら
→文章題に入る前までの1次関数の問題を基本から少し難しい問題
まで徹底的に練習します。
不得意なところを勉強しなさいといわることはよくあるでしょう。ところが分からないところはなかなか手をつけづらいものです。いきなり今までできなかった問題を解こうとしても一人で克服するのは並大抵のことではありません。まずは分かるところ、基礎をしっかり固めることから始める。ここがポイントです。
夏休みには少し時間が多く使えますから不得意なところにじっくりと取り組んでそれを克服することが最大の目標です。
上に書いた例で言うとダイヤグラムなどの文章題を克服するのが課題です。でもその直前までの1次関数がしっかり理解できていればそれほど難しいことではありません。一番簡単な文章題からはじめて、少しずつレベルを上げていくように問題練習をやっていけばたいてい解けるようになります。このとき大切なのは不得意なところの直前、土台の部分をしっかり固めておくこと。つまづいたら、わかるところまでもどってもう一度徹底的に練習することです。
さらに1・2年の範囲の総復習としてレベルアップした問題練習をしていきます。得意分野であれば標準的な高校入試問題などをやっていきます。